大阪天満宮の境内社「白米稲荷社」
「天満の天神さん」と呼ばれ親しまれる、我らが大阪天満宮!
主祭神は学問の神・菅原道真公ですが、境内には他の祭神を祀ったお社もたくさんあります。
天照大御神(あまてらすおおみかみ)を祀った神明社とか
スサノオを祀った八坂社とか
えべっさん、住吉さんとか・・・
有名どころの神様が意外とたくさん祀られています。見所がいっぱいです🤩
(こういう、主祭神とは別に境内で祀られている小さなお社のことを「境内社(けいだいしゃ)」と呼びます)
今回はその中で、赤提灯が印象的な「白米稲荷社」を訪れましたー!
「白米稲荷社」はくまいじゃないよ、しらよねだよ!
管理人はつい最近まで、白ごはんでも祀ってるのか?という勢いで「はくまいはくまい」と勝手に呼んでいたのですが、正しくは「しらよねいなり」でした。お恥ずかしい😵
祭神は稲荷大神。稲を象徴する穀霊神・農耕神のことなので、白ごはんもあながち的外れではないのかな・・・。
稲荷神社は全国津々浦々に存在し、その数なんと3万以上! 白米稲荷社も、そんな稲荷神社のひとつです。そして3万以上に上る稲荷神社たちの総本宮が、京都の伏見稲荷大社というわけです。よっ、総大将!
「白米稲荷社」見どころは赤提灯、鳥居、そして・・・天狗の爪研ぎ石!
白米稲荷社は境内の北東のすみっこにあります。すみっコぐらししてます。
繁盛亭横の路地を進むと、朱塗りの鳥居が見えてきます。
鳥居をくぐるとすぐ先に社殿があります。
猫もいます!
社殿の横には
由緒
創祀傅来等は不詳なれども
文政七年刊神佛霊験記図会に記され
往時より民庶の尊崇厚かりき
と記された看板があります。
いつ出来たかは分からんけど、少なくとも文政七年にはなんかの書物に載ってたで! 皆から信仰されとってん! ええやろ! というわけですね。文政七年は1824年、江戸時代の後期ですな。
社殿の隣にある、小さな鳥居のトンネルがとても印象的です。
この鳥居たちをくぐり抜けると・・・
「稲荷奧宮」の小社にたどりつきます。稲荷なので、狛犬ならぬ狛狐がいますね。
そして、白米稲荷社の見どころはこれだけではありません! 社殿の脇には通路があり、中に入れるようになっています。先へ進むと・・・
天狗の爪研ぎ石が置いてあるのです!!
てててて、天狗だって~~~~!?!?(何そのノリ)
表面には確かに、爪でひっかいたような溝がうっすら彫られています。
本当に天狗の仕業かな!? というとまぁそんなはずはなく、実際は大阪の玉造で出土した玉造石や勾玉などを研いだ石だそうです。
玉造はなんと古墳時代から勾玉などの製作の中心地で、それが地名の由来になっているようです。大阪城築城の際に地下から掘り出された石や玉があり、それらを宝飾品に仕立てる職人も玉造にたくさんいたんだとか。
玉造の研ぎ石がどういう経緯で大阪天満宮の境内に置かれ、天狗の爪研ぎ石と呼ばれるようになったのかは分かりませんが・・・まぁ場所的に近いっちゃ近いですけどね、玉造。
軽く触れるのは構わないみたいなので、触るとご利益があるかもしれませんね。
大阪天満宮は広くて見どころがいっぱいなので、こんな感じでちょっとずつピックアップしながらご紹介していきたいと思います!
今回は白米稲荷社のご紹介でした。以上! 解散しましょう!